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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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散歩する侵略者

SFかと思ったら二組の宇宙人とガイドカップルによるラブストーリーだった。ロマンチックなような、気色悪いような、微妙なバランス。学習AIみたいな宇宙人松田龍平の龍平力(ぢから)にやられるくそー…うっすい胴体とひょろながい手足しやがって…(目頭をおさえる絵文字)長澤まさみに髪の毛ぐしゃくしゃにされる松田龍平とゆー世にもかわいい眺めが見られる。あと密接な肉体の接触のないセックス(便宜上)が見られる。

AIに東京は?と訊ねると日本の首都だと答える。ロンドンの天気は?と訊ねると調べて答えてくれる。じゃあ東京は?と重ねて訊ねると、問いの関連を考えられずに日本の首都だと答える、て話思い出した。「君は?」という問いに「君は、何だ?ちゃんと言え」って厳密を求める天野くん。日本語は「厳密」に向かないと思うが何故日本にリサーチに来たのだ宇宙人よ。

長谷川博己の桜井さん良かったな…いつかが来たのだと叫ぶひと。幸運を祈る。最後の大立ち回りを演じたのは天野くんでなく桜井さんだと思いたいな。あくまで人類側に立ちつつガイドをまっとうしてしまう。天野くんと桜井さんの間に菓子や飲み物を手渡すように何かの交流があって欲しい。ロマンチック。

インプットを外に求める天野立花+桜井チーム(菓子ばっか食ってる)がわりと殺伐大きいパートに対して内に求め「加瀬真治」を掘り下げる新ちゃん+鳴海チーム(食卓で家庭料理)が小さいパートを担っているのに地球の命運を握ってしまう。鳴海は新ちゃんを愛しているんだなってはしばしに見て取れるが、これが勝利のカギになるなんてどれだけ善良なシナリオだろう。監督ロマンチストかよ。

いつか百合の花の香りをかいだ鳴海が何もかも思い出す、とかそーゆーのが見たい。

監督:黒沢清
脚本:田中幸子、黒沢清
音楽:林祐介
特殊メイク?:藤原カクセイ


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