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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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エイリアン:コヴェナント

プロメテウス」に続くエイリアン前日譚シリーズ2作目とゆー位置付けなんだけど、リドスコ監督による「ぼくの かんがえた さいこうの マイケル・ファスベンダー」てPVみたいな側面がめっちゃ強い。

マジで最高のマイケル・ファスベンダー・オム・ファタールさんです。

好き放題やりすぎててもう引くとかそーゆーレベルを超えた。実直で忠実、献身的なウォルターと、いびつで冷酷、邪悪なデヴィッドの二役を演じるファスベンダーさんをお腹いっぱい堪能できます。すごい。すごいフェティッシュ。リドスコに見初められるって大変なんだなとしみじみ思わされる。創作する、創造する、嘘をつく、夢を見る、愛する(?)歩き方からウォルターとは違ってい人間寄りなデヴィッドの悪魔的魅力。歪んだ鏡に顔をうつすシーンなんか素晴らしいただ美しく精巧に魅せるのではなくぐんにゃりとねじ曲がっていびつな、恐ろしいものとして魅せる。得たいの知れない美しさがエイリアンさんと重なる。はだし。

彩度・明度ともにおさえ、がっくんがっくんするわりと近い距離で撮ってる映像や、同僚の血だまりで足を滑らせて誤射してしまう、パニックからの爆発など、全体的にあっという間に地獄のような状況に転落する、いっそ笑ってしまうほどの勢いが楽しい。なんてふざけているんだろう。全力で作ってるB級映画感がいとしいったらない。

肝心かなめのエイリアンさんは、動きがなめらかになりより一層怖さが増したフェイスハガーちゃん、かっこいい以外の語彙が消滅する動く美ゼノモーフさん、産まれた直後はちょっと透けてる、和菓子みたいな新生ネオモーフちゃんのバリエーション。ゼノモーフさんはやっぱり筆舌に尽くしがたいかっこよさで、広大なフィールドを駆けるお姿も力強くて新鮮だったけど、宇宙船の中をするする移動するのがとても怖くてお素敵だった。ゼノモーフさんは宇宙船が似合う。
ちなみにゼノモーフさんの中のひとは「MAMA」のママ、「死霊館 エンフィールド事件」のへそ曲がり男のハビエル・ボテットさん!まーた「CGかと思った?ハビエル・ボテットでした~」案件!

「人類を創ったのはなにか」ウェイランド社長が解き明かそうとした問いの裏に「エイリアンはどこから来たのか」が絡んでいて、破壊と創造を繰り返す人類から見れば「造形物」だったデヴィッドが「創造主」のように振る舞う。あと2作分の脚本が出来ているみたいな監督のインタビュー読んだけどどうなるのか。ぜひリドスコ監督に撮りきって欲しい。

※特に言及なく当たり前のように同性愛カップルが出てきて、だよなー2104年だもんなよしよしってなった

監督:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン、ダンテ・ハーパー
音楽:ジェド・カーゼル

原題:Alien: Covenant


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