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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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猿の惑星:聖戦記

ザ・有終の美!続編の構想とかもう練らんでよろしいかと思いますシーザーの長い戦いはやっと終わりを迎えたのだ…創世記で、どこまでもその木を登って行けと見上げたあの子が約束の地にたどり着き、もう誰にも「家」を奪われることがない。人類の滅亡とか知ったことか!

猿が馬に乗って襲ってきたり、銃火器で武装して襲ってきたり、戦車に乗って襲ってきたりと勝てる気がしねえカットでお馴染みのシリーズだけど今回もキマってる、ウディ・ハレルソン演じる大佐とシーザーが初めて対峙するシーンなんかあんまりかっこいいので固唾をのんだぞ何だあれ。
少女にゴリラが花を贈り、少女がゴリラにその花を手向けるとゆードラマティック演出の為だけに「白銀の雪山で一本の木だけ花が満開」とかすげーことしやがるその意気やよし。

登場人物にものすごくカメラが寄ったどアップが多かった気がするんだけど全然画が負けない。目で語る。くちのきける・きけないに関わらず目で語る。あの眼差しから愛情や、信頼を読み取れるのに、それを表現する手段をもたない、それまで定められた「人間」のワクから逸脱したものは滅ぼすとゆー大佐の考えはなるほど狂気じゃねーの…目にいっぱい涙をためて大佐の話を聞くシーザーのイノセンスさ…あれではどちらが人間かわからん…

エイプも人間もそれぞれの陣営は一枚岩ではなく様々な思惑があり、時に裏切りがある。けれど「エイプ」「団結」「強い」を貫いたシーザーたちと、壁を築き他者を排し二極に分断した人類とでは戦場の女神はエイプに微笑むのだからいっそすがすがしい。アンディ・サーキスお疲れさまでした、素晴らしかった。シリーズ通してシーザーのモラルコンパスだったモーリスも良かった、シーザーの銃口をそっとおろしてくれる。
ところでコミカル担当がちょいちょいコミカルしてくるの、わたしあんなどシリアスな状況でのエイプのギャグに慣れてないのでここ笑ってもいいとこよね?えここ笑うとこよね?てちょいちょい戸惑ってしまったぞ~

監督:マット・リーブス
脚本:マーク・ボンバック、マット・リーブス
音楽:マイケル・ジアッキーノ

原題:War for the Planet of the Apes


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