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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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ブレードランナー2049

※前作「ブレードランナー」は見てない

犬が(多分)死なないのでいい映画です(定例報告)
ドゥニ・ビルヌーブ監督の映画は音がびりびりびりびり響いて緊張をあおり、かと思えば無音になって集中を強いてくる…もうど頭SONYの文字が出てくるところから音がすごい。

奇跡を見る映画、なのかな。途中までは捜査官Kがその「奇跡」なのかと思いきや違った、Kと一緒になって奇跡を目撃し見届ける話だった。見て、知ってしまったら、これまでの生き方にあまんじることは出来ない。

レプリカントのKは「人間もどき」と蔑まれ、プログラム?のジョイは「中身がない」と軽んじられる。「人間ではない」存在は抑圧され「本物ではない」と尊重されない。製造番号しか持たず名前がない存在は愛されていないし、望まれていないし、特別にはなれない。手の甲で溶けて水になるひとひらの雪みたいに全然確固としていない彼らの、けれど愛やら魂やらが「本物じゃない」なんてどうしていえるのだろう…ホログラムのジョイが椅子に座ろうとするのを見てとっさに椅子から足をおろすK、「殺される」と悟ってKに「愛してる」と遺言を残すジョイ。本物は見ればわかると思ってしまうのは感傷的すぎるだろうか…

見方によってはスペシャルにも、何者にもなれない存在にも見えるKはライアン・ゴズリング適役だと思うな~何者にもなれない我々を奇跡へと導くスコープ。特別でない自身を肯定するきっかけ。

しかし攻殻機動隊のマンガ読んで、いつかこの肉体を出ることができるようになる、てわくわくしているので、2049で「愛するひとにさわりたい」て普遍的な欲求が描かれ身体が重要視されているのを見ると、わたしが期待しているSFとは違うな…てどうしても思ってしまう…

ところでトーマス・レマルキスさんが出てるなんて知らなかったぞ!もともと「キャプテン・フィリップス」で海賊ムセ役だったバーカッド・アブディさんが出てるって聞いて見に行ったんだけど、急に美人が出てきて嬉しい驚きだったわーいわーい。

監督:ドゥニ・ビルヌーブ
脚本:ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ、ハンス・ジマー

原題:Blade Runner 2049


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