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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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スター・ウォーズ/最後のジェダイ


なんかもうめっちゃ良かった。

とても良かった。ルークとレイア、スカイウォーカーの双子の話で、レイとカイロ・レン、同じ師を持つ魂の双子の話で、そしてなによりルーク・スカイウォーカーの話だった。タトゥイーンの夕日を見ていた青年。誰もが空をみあげて語るおとぎ話の主人公。

わたしがはじめてちゃんと見たスター・ウォーズはEP1のファントムメナスで、スターウォーズってつまんないんだな、こーゆーのってやっぱりその当時の「旬」を味わったひとじゃないと楽しめないんだろうなってところからスタートきったもんで、そもそもの期待値がそんなに高くなく。家族の問題に銀河系が巻き込まれる話、ジェダイオーダーはなんか鼻につく、クワイ=ガン諸悪の根源じゃん~て思っていた。

今回はそーゆー鼻についた部分を否定しててとても嬉しかった。大切なのはジェダイオーダーではない、寺院ではない、ありがたい書物ではない。そんなものは焼き払ってしまえ、師の教えは弟子に継がれていく。フォースは強弱の差はあれど万物に存在し、けして特別な血筋だけに与えられたものではない。何者でもない両親から産まれた子どもが英雄のように立ち上がる一方で、英雄の血筋の子どもが光の道を歩むとは限らない。真実は多面で、切り口によってさまざまな解釈があり、戦争は善と悪の戦いだと単純にくくれるものではない。特別でない我々の為に新たに語り継がれはじめた神話。

スターファイターのアクションも、ライトセーバーの殺陣も格好良く、口笛吹たくなるようなイカすカットが目白押し。単機で猛攻かけるポーとか、美しいカジノの街がめちゃめちゃになるとか、ホルドー中将の最期とか、レイ+カイロ・レンVSプレトリアン・ガード戦とか、塩の大地に立つレイアとか、白に映える赤とか、ベンVSルーク戦とか際立って素晴らしかった。

「ローガン」見た時も思ったけど、物語が助けに来てくれるなんていいよな~虐げられていた奴隷たちの前に現れて解放してくれたローズ、窮地に陥った反乱軍前に夢のように現れて、時間を稼いでくれるルーク。生き残った人々が彼らのことを語り、彼らは伝説になり、彼らは希望になり、誰かのこころのよすがになる。
これまでのスターウォーズが作り上げた宗教が崩壊し新しい物語が始まる。すべてが一新する。フォースを操る少年が、反乱軍の旗を手に星空を見上げるラスト。物語の登場人物に救われた彼らが語る物語の続きが早く聞きたい。

監督、脚本:ライアン・ジョンソン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

原題:Star Wars: The Last Jedi


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