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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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手紙は憶えている

いざ征かん、狼のひとり旅。

犬が死んだからダメです(定例報告)しかし飼い犬がどんな犬かでその家庭がどんな環境かよく分かる、荒んだ家で飼われている犬は攻撃的で、誰彼かまわず吠える…

絶対こいつが黒幕だしきっとこーゆー仕組みのやーつだぜ…俺はくわしいんだ…て思っていた通りの展開だったので驚きは少なく、ただ「90歳の認知症の老人が息切れし震えながら痛ましく記憶をたどり目的を果たそうとする」描写が胸に痛い。妻が亡くなったことも忘れてしまい、目覚めるたびにルース、ルース、どこだ、明かりをつけてくれ、私に話しているのか?と呼びかけ、そして何回も妻の死を知る。いつか自分もああなるかも、と誰もが恐れる未来の痛ましい姿。そんな風に何もかもこぼれていくのに、あっという間にあの戦争が、強制収容所が「ゼブの頭の中には」戻ってくる。いまだ我々に制御できない脳と記憶の恐ろしさ。

メモ:ゼブが鏡を見るシーンが無かった気がしたがどうだったか?次の機会に確認すること

監督:アトム・エゴヤン
脚本:ベンジャミン・オーガスト
音楽:マイケル・ダナ

原題:Remember
最後に原題出るの見ると「憶えている」より「思い出す」のイメージのが強いなと思った。忘れていた記憶がよみがえった。


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