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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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パディントン2

圧倒的にやさしい…

だって冤罪で刑務所にブチこまれて、住所変わったからって身内に手紙書くとき「ムショにぶち込まれた」って書くと心配かけるだろうからって「ブラウンさんの所ほどじゃないけどここも悪くないです、由緒あるヴィクトリア時代からの建物で、なんといってもセキュリティが抜群」なんて素晴らしく婉曲な表現するのすごくない?パディントンめっちゃいいやつじゃん…

礼儀正しく惜しみなく親切なパディントンと、底抜けにいいひとなブラウンさん一家、善良なサブキャラクターたち、そして何より、このひと(熊)が育てたから今日のパディントンがあるのだなと間接的な表現でびしびし伝わってくるルーシーおばさん。みんな奇跡のようにやさしいので泣いてしまった…もう飛び出す絵本の船におばさんが乗ってるところからダメだったし、ブラウンさんがカリーさんにあんたは!て怒るところなんかおいおい声上げて泣いた(比喩)

前作に続き美術さんのすごくいい仕事。今回ブラウン家の内装はあまり出なかったけど、刑務所の中がしゃれおつカフェみたいにパステルピンクきゃわわ☆になっていくのとか目に楽しかった。

そしてヒュー・グラント!ヒュー・グラント of ヒュー・グラント!圧倒的ヒュー・グラント!ほぼあてがきみたいな話聞いたけどとてもいい仕事だった悪役だけど邪悪ではなく、小物でも大物でもなく、かっこいいけど全然キマらない、浮浪者から尼僧までどんと来いぶり。すごい説得力。

自分と周囲を思いやること、感謝の念、親切心、自尊心、友情、異分子を偏見でもって排除しようとする声に怒ること。ああいいもん見たな~~~て安心して椅子から立ち上がれる。とても良かった。

監督:ポール・キング
脚本:ポール・キング、サイモン・ファーナビー
音楽:ダリオ・マリアネッリ
美術:ゲイリー・ウィリアムソン

原題:Paddington 2


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