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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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リメンバー・ミー

とても良かった。無条件で与えられる「許し」はマリーゴールドの鮮やかなオレンジ色、家族の元へと帰るための送り火。死者が帰ってくるために花びらをまいて道(橋)を作るって描写がいいな~お盆的な行事も国によってさまざま。

あれだろ、どうせそいつがひいひいおじいちゃんなんだろ、みたいな仕組みの話が気にならないくらい音楽パートが耳に楽しいし、カラフルで夢いっぱいなメキシコと死者の国双方の「死者の日」が目にも楽しい。ガイコツたちの造形の魅力的なことよ。骨なのにまつげバッシバシなのどうなってるんだよ。
あとヤバいアニメの証明といわんばかりに水の表現がヤバい、マジもんの水みたいでヤバい何あれヤバい(語彙とは)

忘却による二度目の死は、わたしには救済のように思えるので、しんみり表現されているのがちょっと切なかった。死んだらその時点でひとびとの記憶から消えたいもんだ、絵や音楽や映画が残るんだからいいじゃないか。

原題がママ・ココの名前になっているのが後から効いてくるな~夢の為に家を出た男が、愛する家族の元に帰る話で、同じように夢を追おうとした少年がやっぱり家族の元へ帰る話だった。

監督:リー・アンクリッチ
脚本:エイドリアン・モリーナ、マシュー・オルドリッチ
音楽:マイケル・ジアッキーノ

原題:Coco

第90回アカデミー賞長編アニメーション賞、主題歌賞受賞。おめおめ!

===

とてもいい映画だった~んだけど、個人的には「家族」とか「血のつながり」とかの分野は苦手なので、家族は助け合うとか、家族は分かり合えるみたいな映画もいいけど、家族なんてしょせん他人の寄せ集め何だから分かり合えない場合も死ぬほどいがみ合う場合もあるよ、しょうがないよ、みたいな映画ももっと世に出て欲しいなと思う。親を殺したくなる場合もあるよ、みたいな映画に救われる子もいるじゃん…


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