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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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アイム・ノット・シリアルキラー

田舎町で連続殺人事件が発生、死体や殺人に強い関心を持ち社会病質者と診断された少年ジョンは、事件や犯人について調べていくが───みたいなあらすじだけ聞いて、てっきりジョン少年がのめりこんでいくうちについには殺人を犯してしまう話だと思っていたら全然違った。想像していたよりずっと切実で優しい話だった。

動物虐待が悪いことだなんて指摘されるまで分からなかった、みたいなことを言うジョン少年だからどんなにハラハラさせてくれるだろうと思って見ていたけど、ジョンも連続殺人鬼も「愛」の概念を理解できているのが端々で描かれているのでこの子さてはひとを殺さないのでは…?てわりと早い段階でなった(誰も主人公がひとを殺すとは言ってない)

てゆーか、すごいな、連続殺人鬼が「愛」の概念を分かっているって。死体を切り刻み臓器を切除したのは極めて利己的だけれど「愛」のため。血も涙もない殺人鬼が人間の闇を暴く!じゃなくて、愛するひとが息絶えるまでキスを贈りたい怪物を観察するうちに、社会病質者の少年も愛を見つける話だった…友だち、お向かいの女の子、母親、カウンセラー、みんなが出してる好意のサインが今ならきっと届く。教会のシーン秀逸。

監督:ビリー・オブライエン
脚本:ビリー・オブライエン、クリストファー・ロイド
音楽:エイドリアン・ジョンストン

原題:I Am Not a Serial Killer


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