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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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ジェーン・ドゥの解剖
猫が死んだからダメです(定例報告)

導入がなんかもうホラー映画のお手本みたい、

・一家惨殺事件が起き、その家の地下、地中から少女の死体が掘り起こされました。この家族に何があって「彼女」がそれにどう関わったのか、をこれからお見せしますね

・「彼女」が運び込まれた、物語の舞台となる遺体安置所は地下にあり、L字型の廊下の角にはカーブミラーが取りつけられています。真夜中、あれにいるはずのない「誰か」の姿がうつってたら怖いですね?

・この施設では死者の足にベルをつけて安置しています。一昔前は患者が昏睡状態なのか本当に死んでいるのかの判断が難しかったためにはじまったしきたりを踏襲しているのです。もちろん死体は動きませんからこのベルが鳴るはずはありませんが、万が一音が聞こえてきたら怖いですね?

・ところでこの施設では猫を飼っています。猫は施設に運び込まれた「彼女」に対して威嚇するような音を出します。なんだか嫌な予感がしますね?

…みたいな。もう大まかにこうなって、これとこれとこれは使いますよ、て序盤で見せて、くるぞ…くるぞ…来た…!と恐怖を煽る親切設計。親切すぎて来たな、よし(確認)みたいになってしまった感がある…

土の中から掘り起こされた「彼女」と、遺体を解剖することによって隠された何かを発見しようとする主人公親子。隠し事がうまいひとから隠されたものを見つけ出そうとひたすらに第1、第2、第3の段階を進めていく地道さが好感。死体に慣れているせいか泡食って悲鳴をあげたりもせず慎重な姿勢笑った冷静~

力なく横たわりうすく口を開けた姿は痛ましい被害者に、顎を下げ口を結んだ姿は怒れる復讐者に見える「彼女」の造形がとても良い。ものすごく怖いと評判だったのでだいぶ肩透かしだったけど、丁寧で地道な良い話だった。

監督:アンドレ・ウーブレダル
脚本:イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ

原題:The Autopsy of Jane Doe


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