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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

カッとなって女に手をあげるが後で自己嫌悪に陥る男と、そんな男を「私が決めることじゃないわ彼がボスだから」とか言いながら全部自分の思う通りになるよう誘導する女、てゆーき、旧時代の男女~!孤児院で育った学のない武骨で不器用な男エヴェレット(イーサン・ホーク)、そんな男に虐げられているかと思いきや最後には我を通しているモード(サリー・ホーキンスさん)二人ともとても良かった。サリー・ホーキンスさん優しくて穏やかだけど搾取されてばかりじゃない、地に足ついてしたたかな一面もある役似合うな~

モードが最初に壁に描いた鳥をエヴェレットが咎めなかったところから二人の愛がゆっくりはじまって、一緒に過ごした年月のだけ家中に、カードに、板に増えていく。あの家であのあとひとりで暮らすの耐えられないんじゃないだろうか…どこもかしこもモードの面影がある(扉を閉じたら真っ暗になったのすごく印象的だった)
自分が死んだらこのひとひとりぼっちになっちゃうなと思って「また犬を飼ったら?」ってまだ生きてるのにわりと遺言調でささやく伴侶の姿とか、具合の悪いいきものが家のなかにいるあの不安な感じとか、愛の良いところと厄介なところをいっぺんに見てしまう映画だった。

エヴェレットがリウマチのモードを足の上に乗せてぴったり抱き合ってくるくる回るダンスシーンがとても良かった…好き…



監督:アシュリング・ウォルシュ
脚本:シェリー・ホワイト
音楽:マイケル・ティミンズ

原題:Maudie


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