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忘れることを前提に

観た映画メモ。ネタバレに配慮しないよ

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オーシャンズ8

シャボン玉!
もーう女が女にプロポーズしたり女が女を口説き落としたりする映画が最高じゃないわけがない。カチカチパズルがはまってく気持ちよさとプロフェッショナルが存分に腕を振るう様を見る幸福。わたしだってケイトさまに顎に垂れたウォッカ拭って欲しいしリアーナにおばかさんって言われたい。

「女同士のドロドロ」「女は執念深い」「女は感情的」「女は論理的じゃない」「女には男が必要」みたいな世間のネガティブなイメージを逆手に取ったキャラクター達が気持ちいい。アンハサの役に顕著だけど、若いライバルに嫉妬し、体形を病的に気にし、豪華なジュエリーとイケメンを見せびらかす、ダフネは典型的な「頭からっぽで八方美人な女優」かと思いきや意外と見るところを見ていて油断ならない。「何だかとっても巨体に見える!」のヒステリックな演技が堂に入っていて痛々しい分(女優さんってマジですぐデブとかブスとか言われるもんな…)終盤の彼女の姿は痛快だったな。

ボルゾイ連れたアーミティッジさんゴージャスだった~「可愛がられそう」な顔って的確な形容。こーゆー顔がいいだけのキャラクター、ひと昔前ならパツキンのチャンネーが演じていたような役が男性にふられる逆転。

ソダーバーグは執拗だし全部言おうとする、てゆーイメージだけど(好きだよ)ゲイリー・ロス監督の今作は全体的にさらっとしてたなとゆー印象。ラストとかすごいさらっ。「昼食の具がたっぷり入ったサンドイッチをゴミ箱の上で食う犬好きのおっさん」とゆー妙なディティールのキャラクターがいたりする映画なので、このさらっと具合はわざとなのではないかな。デビーのリストの中身も詳細に語られず、タミーの伴侶は姿も声も描写されない。脚本がゆるいというより意図的に描かれていない部分があるのじゃないかな。

わたしは8歳の夢見る少女なので見終わって帰りの車の中でなんだか泣いてしまったし、これから先ウッ死にたい…てなったときに見るリストにこの映画を入れた。じんわり元気をもらった。何かにあこがれる世界中の女の子に彼女たちが味方してくれていると思えば、45ドルでどこへだって行ける。

監督、脚本:ゲイリー・ロス
音楽:ダニエル・ペンバートン

原題:Ocean's Eight


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