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兄さんはクローゼットに生首を隠してる、て何それ興味津々~
何故かこう、大人になりたくない、て感じがとてもした気がした…血縁者に殺人者がいると自分にもその素養があるのでは?て疑念が生まれるとか…自分を内省し周囲の秘密も何もかも見ようとして奈落の底と目があってしまった。
子どもを叱るとき腕をつかんで振り回したり小突いたりする父ちゃんのもとで育ったら「暴力では何も解決しない」とか言われてもまったく説得力ないよな~ホラー映画はそりゃあ悪影響だろうけど、暴力もセックスもメディアを通す前に子どもの回りにたくさん転がってる。
兄も弟も感化されやすい子で、大人は分かってくれないけどお前なら!てお互い思う瞬間があったんだろうけど、芯から理解はし合えず「教材」だけが血まみれで横たわっている。家族が崩壊しふたりの子どもが崩壊する話、なのかな。
監督:スコット・シャーマー
脚本:トッド・リグニー
原題:Found
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これは楽しい…明るいところなら安全・電気のスイッチ入れたらこっちの勝ちってルールが明確で、懐中電灯、スマートフォンの画面、車のライト等々あらゆる「灯り」をつけるスイッチ押し選手権ぷり楽しい。懐中電灯とブラックライトのダブル装備でこっちで効果属性使い分けとかゲームっぽくてテンションアゲアゲだった。
もともとようつべにアップされたショートホラーが映画化、てあたりから夢があっていい。
うつ病のひとの描き方がそれでいいのかよとゆーところはある…一度は見捨てた家族の為に今度こそ立ち向かう話、なのだけど、お母さんがちょっとワリ食いすぎな気がしてしんみりした。
監督:デビッド・F・サンドバーグ
脚本:エリック・ハイセラー
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
原題:Lights Out
※メッセージと遊星からの物体Xファーストコンタクトの脚本家さんだぜ…?なんだよその振れ幅
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今度は犬が死なない!安心!(定例報告)
美人が鼻血ふいてウィンクかますのでいい映画です。ルビー・ローズさま最高だった…唇と指めっちゃ見てしまう…何あれ…一般的な雇用主と被雇用者であんな空気間うまれる…?いるだけでセクスィーだったじゃん何あれ…
階段落ち芸、車に跳ねられる芸、サイレントガンファイト芸、鉛筆芸など多彩な出し物が目白押しでこの映画もうちょっと長くてもよくない?て珍しいこと思った。NYは殺し屋がひしめいてる怖い街だぜ~この「掟が生きている裏社会」具合が前作は面白かったんだけど、今回はちょっと大仰になってしまった気がしたな…あの世界人口の70%は殺し屋じゃない…?
ジョンは多分常に残弾数えたりしてないし、装填もちゃんと手間取るし、弾切れになったら銃ぶん投げて武器にするし、わりとめっちゃダメージくらうし、一部の隙なしスマートクールな伝説の殺し屋ってゆーより、全力一生懸命な感じして見てて楽しいんだけど、休ませてやれよってもなる…遮二無二キアヌのゴイスーアクション。アクセルおもくそふかせて車で突っ込みたくなっちゃう。
監督:チャド・スタエルスキ
脚本:デレク・コルスタッド
音楽:タイラー・ベイツ、ジョエル・J・リチャード
アクション:
原題:John Wick:Chapter2
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巡礼者は開拓地に疫病を持ち込む。
もう最高オブ最高オブ最高だった真っ当な、王道の、ど真ん中の、ちょうちゃんとしっかり作ったB級映画。エイリアンくらいふざけてて、冷酷で、ハラハラドキドキ。もはや「よくある」題材をこんなにまじめにしっかり作ってもらえるなんて嬉しいったらない。
全編無重力設定なのでクルーの皆さんの動きがそれ仕様な中「無重力下での液体の表現」が大変好みでした…人間は液体のつまった袋だな~袋がやぶれて、液体がこぼれる。この「こぼれる」具合がたまらなかった吹き出すのでも流れるのでもなく、「こぼれる」もううっとりする…ごぼごぼと赤黒いかたまりを吹きこぼすライアン・レイノルズの描写のロマンチックなこと。
レベッカさんも真田さんも美しかった。カルビンちゃんはちょう美人さんで、すごいファンタジーなとゆーか妖精さんみたいな感じにステ振ってきたなと思った。めっちゃあたまいい…ただエイリアンさんが猫を見逃したのに対してカルビンちゃんは種別問わず攻撃的なのでその辺がこう、悲しいところではあった…
わたしが14歳の分別がつかないクソガキだったらひゅー!やったぜ!そうこなくっちゃな!て立ち上がって快哉を叫んだであろう映画ライフです。大人なのでちゃんと我慢しました。
監督:ダニエル・エスピノーサ
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック
音楽:ヨン・エクストランド
原題:Life
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原題は Dead man tell no tales (死人にくちなし)
ハビエル・バルデム演じるサラザール船長目当てだったのでもう大勝利。爆死した亡霊設定なので常に煤をまといくちの中は真っ黒で頭に穴が開いていて、髪は浮遊しているのに飛び降りて着地するとき・歩くときは重たそうな足音で、くせのあるアクセントで舐めるように魅力的に撮られていた。最高オブ最高だった本当にありがとうございました。
もはや海賊シリーズのおっさんヒロインことボッサ船長は史上最高に装飾過多で設定もりもりですごいことになっていた。かわいい~ボッサ船長とサラザールが会話するとこだけ画がめっちゃ濃くて大変。眼福。ヒロインにビンタかまされてにや、と笑うとこも良かった。
このシリーズでは船も重要な登場人物のひとりだと思うんだけど、生き物のように「あばら」を広げて他の船を攻撃するサイレント・メアリー号は、海から飛び出してくるフライング・ダッチマンの次にかっこよかった。話をややこしくする英国艦隊を即排したとこよしよし。今回ゾンビシャークやゾンビバードも出てきて、全体的にサラザール陣営のビジュアルが見事であることよ。
ジャック・スパロウはほんとなんか落ちぶれちゃったけど、次も作るつもりなのかな。大がかりなアクションの仕組みは面白いんだけど、ちょっと長めだと感じた。
監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
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遠藤憲一さんによる庭師ゼベディさんの吹替が絶品
魔女の宅急便、天空の城ラピュタ、もののけ姫、千と千尋の神隠し、かりぐらしのアリエッティ、等々のオマージュをひしひしと感じるカット多数で、独立第一作めで世話になったな!ジブリ!て餞くれてる場合かよ監督!てなったいいひとかよ!
絵が動くことがアニメーションの心臓なので、メアリの表情とか、水の表現とか、もっともっとやって欲しいなとどうしても思ってしまう。かと思えばフラナガンさん無駄に動くし…(このキャラクタ見てると7人のシェイクスピアのミルを思い出す…)
魔法の光の描写は美しくてわくわくしたので、これからに期待したいとゆーか、どうせならもっとジブリ色が抜けた画が見たいですよ。
何の気なしにひどいことを言ってしまった子が、しまった!て顔する描写があったのが好感。魔法使いも人間も失敗し間違える、問題はそこでしまった!て思って、しゃにむにリカバリー出来るか。見るからに視野が狭いメアリが、それでも必死にあがくのは頑張れ頑張れってなった。
監督:米林宏昌
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邦題から「聖剣無双」の文字が消えたことがまっこと悔やまれる、カメラさんが寄って引いて周回してのお馴染みながいりち先生の画風で、アーサーがエクスカリバーを振るうと風圧ぶわん!で敵を一掃するアクションほんと無双みたいだったヒュー楽しーい!
よくも悪くもがいりち節とゆーか、今まで見たなかで一番悪趣味で、一番はじけててうるさい印象。「大切なひとを失う」シーンの演出の露悪さ。ぎゅわぎゅわカメラワークと上滑りするほど主張の激しい音楽(かっこいいけど)、人殺しの目をしてるのにいまいち活躍しきれないヒロイン(女の子撮れるようになったんじゃなかったのかよ先生)、対称的に執拗に美しく撮られてるジュード・ロウ(エイダン・ギレンもなかなか)、結果と仮定をばらばらに見せる構成、早口言葉みたいな会話。けれど特筆すべきは
ハナムパイセンは頭から終いまでずっと歩き方から立ち方までヤンキーで、お約束の「鉄パイプを壁や地面にあてて引きずりカラカラ音をたてて移動する」をエクスカリバーでやってくれる分かってる加減でした。王冠が似合わねえのなんのってパイセン!でも好きですパイセン!
特大のクリーチャーと触手ちゃんが出てくること
これは新しい!素晴らしい!やれば出来るじゃないですか先生!(なにさま)大蛇ちゃんと触手ちゃんちょうかわいかっこよかったですやったーありがとうございます!
あと怪我の痛そうなメイク。片目腫れてまぶたがふさがってる描写が二回もあって好感。
メモ:やたら目を惹くジョージ役のアジアンはトム・ウーさんてゆーひと
アーサーはジョージにあんた全然老けねえなどうなってんだよって言ったりすると思う
監督:ガイ・リッチー
音楽:ダニエル・ペムバートン
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ホラーかと思ったらダークファンタジーコメディでした。
からすの黒マントにばっつばつアイメイク、黒猫をあしらった奇抜なお衣装(小道具使用の際猫の鳴き声の効果音がつくとゆーファンシィぶり)で子どものようにふざけるこどもつかいことタッキーが出てくるたびにタッキー…!て切な生あったかい気持ちに。いかんいかんタッキーが真面目に頑張ってるんだからわたしも真面目に観なきゃ…!しかし…!みたいな。全然怖くないどころか微妙な気持ちにさせてしまう災いの根元とはこれいかに。石灰のように白い顔がボロボロになる描写はよしよしってなった。
門脇麦ちゃんはもとより、「お昼のバラエティに出てる子」とゆーイメージだったHey!Say!JUMPの有岡くんが思ってたよりも全然お芝居してて、有岡くん意外とやるじゃん!て感心した。ジャニーズはお芝居へたって伝統は変わっていってるのだな(偏見です)
鍵となる歌が、方言かと思って聞いてたら英語だったの面白い。日本語だとなんとなく不気味な歌詞に見えてたのに正解を見たら全然違ったとゆー。正体見たり枯れ尾花。
子どもの虐待が題材になっているのでそーゆー描写はしんみりする。すべての虐げられている子のところにがこどもつかいが来てくれますように。
監督:清水崇
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うわーんちょう楽しかった~スカイプしながらメール、Facebook、ケータイで通話、チャット、常に何かが早いテンポで画面上に展開していて飽きない。音飛びやモアレがうまいこと不気味演出に一役買ってて気持ち悪くて楽しい。本来ショッキングなはずの「死」の描写よりカウントダウンされてる過程のほうがわくわくしちゃってラストとかああ~そうなる…てなっちゃったジェスの最期の顔とかちょっと笑かしにかかってきてないか。
遠くVHSテープの時代から、カメラやスマホやパソコンや、家電はゴーストと親和性が意外と高いのだな~新しいアイディアが次々生まれていい時代だぜ。
ところで全然イジメに対する反省とかそーゆーのなくてクソガキばっかりで逆にすがすがしかったいいのかそれで。
監督:レベン・ガブリアーゼ
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犬が(多分)死んだのでダメです(定例報告)
しかもただのいっぬにあらず、血清打って生き返ったいっぬである。なんかすごい思わせぶりなカットちらほらあったのにあっさり退場してしまった…そんなのありかよ…黄泉がえり同士ゾーイと共鳴してくれたりとか何とかそーゆーの、なかったのかよ…
オープニングロールの培養っぽい映像が気持ち悪くて一番好きかも。正者と死者、科学と宗教(そもそもこのふたつは相反するものかどうかアレだけど)、倫理的な一線と愛する者を喪いたくないとゆー感情、魂や転生や次の扉(を開くのを手助けするのがDMTって考え方)などなどグッとくるポイント多数なんだけど、いかんせんホラーパートが全然怖くない…
ライトの明滅の演出楽しいんだけど、ここぞってシーンで真っ暗→あっゾーイが!→真っ暗、みたいなの繰り返されると生あったかい気持ちになってしまった。
ウィンクひとつでひとを殺すオリヴィア・ワイルドはお素敵。対して殺されるクレイはX-MENのクイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)だったぴ、ピエトロー!
夜の女王のアリアが意味深に響くがゾーイが「復讐」を唱えるのはお門違いなのではないかな。キャラクターみんなあっさり薄味なんだけど、中心人物たるゾーイのちぐはぐっぷりったら!愛しにくい!
しかしひとの脳を使いこなすと超能力が使える的説は廃れないっすね。
監督:デヴィッド・ゲルブ
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サスペンスかと思ったらなんかかわいい感じのホラーだった。
Tシャツにセーターにスニーカーでも、ハイ・ファッションにドレスアップしても、紙箱を蹴る、バックを無造作に投げる、荷物抱えてパスポート口にくわえる、行儀悪いクリステン嬢が美しくて最高。iPhone画面に羅列されるテキストの今どきの子っぽさ。
人生のポーズのボタンを押してるひとが好きなので、兄からのコンタクトを待って、震えて泣いてルイスルイスっていつまでも立ち止まってるモウリーンとてもいじましかった。何もかも受け身で、何も見逃すまいとしてるのに、何も受け取れない。
「待ちくたびれた」モウリーンが華やかに、美しく、別人になりたい(もう待ちたくない)と誘惑に引きずられ悪意ある存在につけこまれるが、ルイスが彼女を守り、パリを離れてやっとメッセージを受け取る(もう待たなくていいよ)話、だと思ったんだけど、どうだろう。解説欲しい。
監督、脚本:オリビエ・アサイヤス
原題:Personal Shopper
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法廷劇になるのかと思ってたら全然違った、れんがをひとつひとつ積み上げるような、一組の夫婦の過ごした当たり前の暮らしを描いた話だった。誰も声を荒げない、夫婦喧嘩もない、法律を変えるかもしれない裁判の当事者とは思えないほど、つつましく美しい姿。
自分不器用ですから…てゆーのが全身から滲みでるジョエル・エドガートンのたたずまいよ…でもミルドレッドをちゃんとエスコートするし、妊娠したと告げられて喜び、出産は義母宅がいい・故郷に帰りたいと望まれれば危険をおしても叶え、不安があっても取材を受けるというミルドレッドを強く止めることはしない、彼女の選択を否定しないで側に立つのな~このひと妻を愛してるんだなってひしひしと伝わってくる。さすが(ひいき)もう行かないと、て言いながら離れがたくてぎゅーと抱き合ってるのかわいかった。常にどこかしらぺたぺた触れあってる夫婦
警察官さんとかよくそんなひどいこと言えるよな相手よく見て言葉選べよ妊婦さんだぞってゆーのは2017年の価値観であって、警察官さんにしたら相手よく見て言葉選んであんなこと言ってるんだよな…しんどい…分かってほしいのはただひとつ、愛しているということだけなのに。
監督、脚本:ジェフ・ニコルズ
音楽:デビッド・ウィンゴ
原題:Loving