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もう正気かよ平山夢明(原作)…肉塊が解体される描写よりフミが誰からも顧みられず虐待され凌辱されるシーンの方がよほどつらい(虐待される人形をフミが見る、とゆー構図は観客の心理的負担を軽くするかと思ったが全然そんなことなかった)し、殺人鬼にアイタイアイタイって無心に伝言を残すのがこんなにも胸をうつ。夏の夜の工業地帯の美しい灯りはけれど全然あたたかくなく、ものすごい閉塞感。自転車をこいで、こいで、でもどこへも行けないフミ。死刑囚の刑は執行される。祈りは届かない。MPゼロになるこんなの…
届かない祈りを絶叫している子どもが今もどこかにいるかと思うとずっしりと胸が重くなるし椅子から立ち上がるのにも時間がかかる。「すごい」映画だけど、何回も見返すには命がいくつあっても足りない。すごい。
監督、脚本:亀井亨
音楽:野中“まさ”雄一

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