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「エイリアン:コヴェナント」で、床に出来た血だまりに足を滑らせて転んだ拍子に銃を撃ってしまうとか、人間が火だるまになるとか、水に浮いた生首とか、同じギャグを2シーン流すってのがあったんだけどこれリドスコの中で流行ってるのかな?今作でも「人質に顔を見られまいとして覆面をかぶっていた誘拐犯が気のゆるみからうっかり素顔をさらしてしまう」ギャグが2回あって笑ってしまった。緊張感を煽る虫の声の演出もあいまってうっとりした。
ケヴィン・スペイシーの降板からさっさと撮りなおすフットワークの軽さとクソ意地を感じるし、実際物質主義の怪物みたいなクリストファー・プラマーはとても良かった穏やかな笑顔なのに目が全然笑ってない感じ、孫を確かに愛しているけどその愛は常人には理解しずらいし彼も常人と相いれない感じ。彼がゲイルに「何を企んでいる?」「よく分からないが騙されている気がする」って言うシーンは可笑しくて痛快なんだけどちょっとぞっとするものがあったな…このひと子を思う親の気持ちがイマイチ想像つかないんだ…
孤独に戦う苛烈なミシェル・ウィリアムズ(美術館のシーンの残酷なこと!美しいでしょうたった15ドルですよ)の熱演、美しい青年チャーリー・プラマーもとても良かったけど見終わった後チンクアンタ…てつぶやいてしまうこと請け合いロマン・デュリスさん!「最初と最後で構図は同じだけどキャラクターの心情は全く変化している」みたいなのだいすきなんだけど、最初の握手と最後の握手で描かれるチンクアンタとポールの間にあった「何か」の描写良かった…誘拐犯と被害者の間にあったものを美化して語ってはいけないんだけどいけないんだけど、こいつ死なないで欲しいな、と思ってしまう悪役(?)が人生には必要じゃん…ポールの背を見送った時チンクアンタは何を思い、連れ戻されてきた姿を見てどう思っただろう…全力で行間を読もうとしてしまう…
誰でも金を欲しがり、なんにでも、それがたとえ愛する者の命であっても値段がつく世界のありようの恐ろしさ、そこに君臨する皇帝と戦った母親(と誘拐犯)の物語。滅び去った帝国ローマが舞台なのは事実とは言え出来すぎている。関係各位にはお蔵入りにしないでくれてありがとうの気持ち。
監督:リドリー・スコット
脚本:デビッド・スカルパ
音楽:ダニエル・ペンバートン
原題:All the Money in the World

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